妊娠高血圧腎症
妊娠高血圧症候群は、何らかの原因で引き起こされる
妊娠に対する母体の適応不全と定義されています。
基本的には、妊娠をすると妊娠していないときよりも
軽度に低下するようです。
症状としては、高血圧とそれに伴う頭痛、浮腫、蛋白尿
DIC(播種性血管内凝固)、肺水腫、肝機能障害、腎機能障害など
全身にわたります。
全妊娠の7~10%に起こる症状で、最悪の場合母体の死亡
胎児の死亡の原因にもなりますので、安易に考えることはできません。
妊娠高血圧症候群の中で、腎機能に障害が現われる
妊娠高血圧腎症について、11~14週から36週までの間
アスピリンを150㎜g服用することで、早産のリスクが低下するという
研究結果が発表されました。
不育症で使用されている低用量アスピリンは、
この研究で使用されている量の半分ほどですが、
アスピリンは不育症だけでなく、妊娠高血圧腎症にも
一定の効果があるようですので
リスクの高い妊娠の場合は、服用が勧められるでしょう。
最近、当院に来院されていた患者さんで
この妊娠高血圧腎症で、流産された方がいました。
決して珍しい症状でないので、妊娠されている方
これから妊娠を予定している方は、
高血圧や浮腫などの体調の異変には敏感になり
少しでも早く対処することをお勧めします。
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