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胃腸の話

過敏??

”過敏性腸症候群かも・・・”

と、患者さんが不安そうに話します。

過敏性腸症候群は、英語表記の頭文字を取って”IBS”とも呼ばれますが、

腸検査や血液検査などで特に異常が発見されないにもかかわらず、

腹痛や下痢、便秘などが長期にわたり継続する疾患を言います。

長期というのはどれくらいかというと、

ローマ基準という国際的に標準化された診断方法によると

3ヶ月以上と言われています。

女性の場合は、月経周期に伴って便秘をしたり下痢をしたりする場合がありますが、

その場合は、当然ですが含まれません。

何の異常もないのに、腹部の不快な症状が3か月以上継続する場合に

初めて過敏性腸諸侯群というお診断がされます。

私も子供のころ、腹痛と下痢に悩まされましたが、

まだそのころはこの概念がなかったので、

単に大腸炎とか、食あたりとか、風邪などと診断を受けて

適当な薬を処方されていました。

この症状は、西洋医学では治すことができないと悟った20代のころ

漢方や気功、鍼灸などを試して、その効果を実感して

自分でこの症状を治したくて、鍼灸師になったようなものですが、

実際、西洋医学ではあまり効果的な治療方法はありません。

西洋医学的にわかっている原因には、消化管運動の異常

消化管の知覚過敏、心理的な異常などがあり、

それによって、処方される薬がことなってきます。

基本的に対処療法なので、一時的に改善しても

また症状が出てきてしまうことが多いようです。

腸は第二の脳といわれているように、神経細胞が張り巡らされています。

ストレスや緊張などによって、セロトニンが増え、それによって

過敏に腸が反応してしまい、様々な腸の不快な症状を引き起こします。

神経質な人やストレスに弱いタイプの人に多い症状ですので、

本来気分を安定させるために作用するはずのセロトニンが

腸管では、過敏に反応するように作用してしまうのです。

また、腸管には、体全体の免疫細胞の6割が待機しているので、

その免疫機能の異常が現われれば、細菌などの進入を許し

腸管に炎症症状を引き起こしてしまうことになり、腸管はダメージを受けてしまいます。

最近では、免疫異常が関与している可能性があると指摘されているので

何らかの免疫機能の障害が引き金になっていることも考えられます。

免疫異常の病気といえば様々なアレルギー疾患や膠原病などの

自己免疫疾患がありますが、その一つの可能性もあるでしょう。

ストレスや過労、生活習慣の乱れによって免疫機能が下がれば

当然ですが、腸管内の免疫機能も低下し、防御作用の低下してしまいます。

そのことによって、容易に感染性の腸炎を引き起こし

それが原因になって、過敏になっていくことは十分に考えられます。

いずれにしても、腸の機能を調整している神経細胞や免疫細胞が

ストレスや生活習慣の乱れによって、機能が低下してしまうことで

過敏性腸症候群を発症していますので、

まずは生活習慣を改善し、ストレス解消を心がけ

自律神経や心理的な面でのバランスを改善することが

最優先でしょう。

鍼灸治療は、ストレスによって乱れてしまった自律神経を調整するには

最も効果のある治療法です。

また、免疫機能を改善する効果もありますので、過敏性腸症候群の治療には

最適な治療方法です。

日本人の10~15%はこの過敏性腸症候群に悩まされていると言われていますが、

薬ではなかなか改善しない症状ですので、自分の本来持っている治す力を

呼び覚まし、副作用のない鍼灸治療で、症状を改善していきましょう。

肝気犯胃

”年末になると胃痛が起きます・・・”

と、患者さん。

もともと胃腸が弱い患者さんは、忙しい時期になると

胃痛が起きるようで、胃カメラなどの検査をしても

多少の胃粘膜の荒れがある程度で

特に重大な病気は見つかりません。

胃薬を処方されても一向に改善する見込みがなく

食事制限などをして、その場をしのいでいたようです。

ある時に、鍼灸治療が良いらしいということで、

遠方だったようですが、鍼灸治療をしてところ

劇的に改善。

ただ、遠方なので通い切れず、

近所で胃痛を治療する鍼灸院を探したところ

当院が見つかり、来院されました。

いろいろお話を聞くと、特に胃そのものには障害はなさそうです。

ただ、胃気が弱く、体質的に胃が弱いことが分かりました。

それからストレスに対してもとても弱く、

強いストレスを受けると肝気鬱結になり、そのことにより

脾胃の運化機能が障害されて、胃痛が起きていると

判断しました。

この状態を”肝気犯胃”といいます。

この証には、3つのタイプがあり、

一つは寒邪が胃を犯し、肝気を滞らせる場合

それから肝気により鬱滞した気が化火する場合

もう一つは肝陽が過剰になることで胃を犯す場合

があります。

患者さんの場合は、強い冷えがありますので

寒くなる年末頃にストレスを受けたことにより

肝気犯胃が起こされています。

まずは肝気の巡りを良くしつつ

強い冷えを取り除く必要があります。

併せて、もともと弱い脾胃の機能を高めて

再発を防止していきます。

まだ寒い日が続きそうなので

しっかり治療をして

胃痛が起きないように

身体を整えていきます。

機能性胃腸症

機能性胃腸症という病名は、2006年に過敏性腸症候群とともに

アメリカの機能性消化管障害の7分類に初めて登場します。

比較的新し病名で、それまでは慢性胃炎や胃痙攣、神経性胃炎、胃アトニー

などと表現されていましたが、器質的に異常がないのに辛い胃の不快症状が

数か月続く場合に、この機能性胃腸症と診断が付くようになりました。

私自身もこの機能性胃腸症や過敏性腸症候群に

子供のころから悩まされていましたが、

当時はこのような概念がなかったので、その都度胃炎だの大腸炎だの

風邪だのと診断名が付けられて、それに対する薬が処方されておしまいでした。

当然ですが、一時的によくなりますが、根本的に治りませんので

同じ症状を繰り返すばかり・・・・

”とにかく胃の症状が辛くて・・・・”

と藁をもつかむ思いで来院された患者さんも

内科を受診しては、その都度つけられた病名に対する薬が処方され

一向に症状は改善せず、つらい思いをしていたようです。

どの患者さんもそうですが、とても固いお腹をしています。

胃腸が動いていない証拠ですが、

この機能性胃腸症の原因として、胃の動きが悪いというのがあります。

それから自律神経がしっかり働いておらず、消化器が機能していない場合も

あるようです。

いずれにしても、その背景には強いストレスや神経過敏などがあるようで、

そのような症状には鍼灸治療が最も得意とする分野ですので

機能性胃腸症や過敏性腸症候群は鍼灸治療がとても効果的なのです。

まだ、1ヶ月ほど数回の治療が終わった患者さんは

以前のような辛い胃の症状は改善しているようで

多少波はありますが、良い方向に向かっているようです。

調子がイイです!

”お腹の調子はイイです!!”

と、嬉しそうに話す患者さん。

過敏性腸症候群で長年悩んでいた患者さんは、

意を決して鍼灸治療を始めました。

過敏性腸症候群は、まだ新しい病気で、

それまでは単なる自律神経失調症や

大腸炎などと診断されたいました。

ここ数年、腸にまつわる病気が多くなってきています。

原因不明で、しかも腸自身には器質的な問題がなく

長期間にわたって辛い症状がある人が

増えてきています。

腸は第二の脳とも言われていて

最近、腸の存在がクローズアップされてきていますが

実は、腸はセロトニンという人の感情に大きな影響を与える

物質を90%も作り出していて、

この物質が減少するといわゆるうつ状態や感情の起伏が激しくなったり

あるいは疲れやすい食欲がなくなる、逆に異常に食欲が出る

など、心身両面に様々な症状が出てきます。

特効薬はありませんので、対処療法的に治療するしかありません。

その点、鍼灸治療は自律神経に直接刺激を与えるので

胃腸を整え、腸内環境を改善し、

その結果としてセロトニンの産生を促し、

全身的な不調を改善していくことが出来ます。

鍼灸治療の効果を実感した患者さんは、

不妊症でもあるので、

この調子でいけば、念願の妊娠も近いでしょう。