フォト

ウェブページ

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

Adsense


医学な話

起立性調節障害と鍼灸

起立性調節障害(OD)は、ODは思春期に起こりやすい自律神経機能失調と考えられており、急激な身体発育のために自律神経の働きがアンバランスになった状態といわれています。日本の中学生の約10%にみられ、特に思春期の女子に多いとされています。

主な症状は、朝起きられない・めまい・立ちくらみが一番多くみられ、その他にも動悸・息切れ・睡眠障害・食欲不振・腹痛・頭痛・倦怠感など人によりさまざまな症状が現れる。 午前中に体調を狂わし、午後になると改善する症状もあります。精神的な症状としては疲労感・過換気症候群・不安障害などがみられる場合もあります。 

これらの症状が起きる原因として、自律神経のアンバランスが挙げられます。人間の体は起き上がろうとするときに交感神経が興奮して下半身の血管を収縮させて血圧を挙げます。そのことによって脳の血流を保とうとします。同時に副交感神経の活動が低下して、心臓の拍動が増加し心拍出量を上げて、血圧を維持しようとします。

起立性調節障害の場合は、この交感神経と副交感神経の働きに異常が出てしまうので、血圧が低下して脳の血流量や全身への血流が維持されないために、たちくらみやふらつき、易疲労や疲労回復が遅れてしまいます。また、脳の血流が悪いために、思考力は低下し、集中力もなくなってきます。心臓は代償性頻脈を起こすため、起立状態や少しの運動で息切れ、動悸を起こすようになり、とても体が辛く感じます。逆に、体を横にすると全身への血流が回復するため、このような症状が軽減し身体が楽になります。 

ところで自律神経の活動性には24時間周期の日内リズム(概日リズム)があります。たとえば、人は早朝になると交感神経活動が増えて身体を活性化し、夜には副交感神経活動が高まり身体をクーリングさせ、休養させます。ところが、起立性調節障害の子ども達に対応する際に、このような特徴は十分理解してあげてください。 

東洋医学では、起立性調節障害の概念に当てはまる病証はありませんので、現在出ている症状に対して、例えば”眩暈”であったり、”鬱証””不眠””心悸”などの病証に当てはめて、それぞれの病証に該当する証で治療をしていきます。

当院では、鍼灸治療に加えてスパーライザー照射も併せて行っています。スーパーライザーを星状神経節に照射することによって、交感神経をコントロールしていきます。起立性調節障害は、基本的には交感神経と副交感神経のアンバランスが原因で引き起こされますので、鍼灸治療とスーパーライザー照射を併用することで、効果的にバランスを整えていくことができます。

 

突発性難聴

明らかな原因もなくある時突然片側の耳が聞こえなくなる症状を突発性難聴といいます。原因ははっきりしたことは分かっていませんが、現在有力とされている説は次の二つがあります。

 

①ウィルス説

 難聴を発症する前に風邪のような症状を起こしているケースで、おたふく風邪や麻疹などのウィルス疾患が突発性難聴を引き起こすと言われています。

 

②内耳循環障害説

 内耳血管のけいれんや塞栓、血栓、出血などにより内耳の血液循環障害により突発性難聴が起こりと言われています。

 

突発性難聴の患者は増え続けていて、100万人に対して300~400人と増加傾向を示しています。

 

歌手の波崎あゆみさんや坂本龍一さんなど芸能人で罹患する人も多く、常に大音量で音を聴いていると起きる場合もあります。

 

突発性難聴の治療は時間との戦いです。発症から2週間以内から治療を始めることが望ましく、1ヶ月を過ぎてしまうと聴力の改善が望めず、難聴の症状が固定してしまう場合がほとんどです。

 

難聴というと、音が全く聞こえなくなると思われがちですが、一部の音域が聞こえない場合も難聴になります。高音域が聞こえなければ、もごもごした聞こえ方になりますし、低音域が聞こえなければ、キンキンと響くように聞こえますので、いつもと聞こえ方がおかしいと思って耳鼻科を受診し聴力検査をしたところ難聴と診断されることもあります。

 

当院にも突発性難聴の方が受診されますが、耳鼻科を受診して1ヶ月以上たち、医師からこれ以上の改善が見込めないと言われて来院されるケースがほとんどですので、すでに聴力が固定してしまっている可能性のある方が多く、そうなってしまうと鍼灸治療でも改善が見込めません。

 

ただ、聴力が固定するのは個人差があり、1ヶ月以上たっても聴力が改善する人もいますし、逆に2週間以内にすぐに固定してしまう人もいます。年齢や生活習慣、基礎的な体質などによって左右されますので、1ヶ月経ったからといって諦めず、鍼灸治療を受けてみましょう。

 

 

 

米国インフル大流行、ワクチン効果の低さが一因か

現在の日本でもインフルエンザが流行していますが

日本で流行しているインフルエンザの型はA型(H1N1pdm09)と

B型です。

今回、アメリカで流行しているインフルエンザの型はH3N2型で

日本で流行している型とは異なります。

このH3N2型のインフルエンザに対してワクチンの接種効果が

20%にも満たないという調査が発表されました。

この調査はカナダで行われましたが、アメリカでも同様な結果だろうと

予想されています。

そのために、インフルエンザの感染拡大によって

医療機関がまさにパニック状態とのこと。


どうもこの型のワクチンは製造が難しいようで

ある程度は予想されていたことのようです。


とはいえ、ワクチン接種が全く無意味ではなくて

感染した場合に重症化せずに軽症で済む可能性が高まるので

特に小児で多い死亡率が低下しているという報告もあり

やはり接種しないよりはした方が安心のようです。

ワクチンを接種したからといって感染しないわけではないので

感染を拡大させないためには、やはり基本的な予防に努めるのが

とても大切でしょう。

うがい・手洗い・マスクの三種の神器は忘れずに!

読み解く力

昨年の11月に砂糖の主成分であるショ糖が

心疾患や膀胱がんのリスクを高める可能性を示唆した

約50年前の研究結果を、アメリカの砂糖業界団体が

隠蔽し続けてきたと指摘する論文がある雑誌に

掲載されました。

砂糖に限らず、例えばタバコの害についても

同じことが起こっていたようで、

その業界にとって不利益な研究結果が出ると

当然ながらその業界にとっては死活問題になりますので

公表してほしくないというのが本音でしょう。

とはいえ、それが人の健康に対して著しいマイナスの影響を

与えるのであれば、自分たちの利益を優先するのではなく

公共の福祉を優先すべきでしょう。

特に医学系の論文の中で、食べ物や健康に関わる内容については

ある食品会社から資金が提供されているものであれば

もしかしたらその食品会社に都合の良い結果を導き出そうとするかもしれません。

また、その著者が、ある特定の志向を持っていて

例えばグルテンフリーの食生活をしていて

自分の生活習慣を肯定するために

グルテンフリーがいかに良いかを裏付けるデーターのみを選択し

本を書くことがあるかもしれません。

それ以外にも、宗教的な背景があり、その教義に矛盾しないような

データーを導き出そうとすることや、

不都合なデーターは排除してしまうことがあるかもしれません。

先日、京都大学をIPS細胞を研究している研究員が

データーなどをねつ造した事件が報道されました。

それ以外にも論文のデーターをねつ造する事件は

枚挙にいとまがありません。

研究論文レベルになってしまうと、

その道の研究者でなければそれを見抜くことができませんし

素人には到底理解不可能なので

当然ですが見抜くことはできません。

巷で溢れている健康法の本や病気に関する本なども

ドクターが著者であれば、それだけで信じてしまう傾向にあります。

特に病気の当事者であったり、健康上にコンプレックスを感じている人ほど

ドクターが書いているのだからとか

この出版社が出している本だからとか

テレビで放送していたからなどの理由で

その内容を疑うことはしません。

それが実際にその人に役に立つ場合もあるでしょう。

ただ、そのことが却って多くの人に害を与える情報であれば

それは、アメリカの砂糖業界のこと同じように

深刻な状況を生むことになります。

食品や健康に関する内容の論文なり本を読み解く場合

その著者がどのような立場の人であるかということをしっかりと調べ、

その内容についての良い部分だけでなく

そうでない部分についての情報を併せて読むことが必要です。

内臓同士が会話している!

9月30日に放映されたNHKスペシャル”人体”では

内臓同士が会話しているということが分かってきたとの内容でしたが、

それまで脳が指令を出して内蔵機能をコントロールしたと考えられてたものが

臓器が直接他の臓器に指令を出していたということが

精細な測定器によって明かされてきました。

心臓が腎臓にメッセージを送ったり

腸が肝臓にメッセージを送ったりと

臓器同士で調整しあっているという訳なのです。

そのメッセージに使われている物質がホルモンです。

ホルモンは、例えば女性の場合月経のリズムを起こすために

女性ホルモンや黄体ホルモンなどが使われ、

妊娠するとまた別のホルモンが分泌されて妊娠を維持します。

身体の代謝を維持するためには甲状腺ホルモンが分泌されたり

成長を促すために成長ホルモンが分泌されたり

炎症を抑えるためにステロイドホルモンが分泌されたりと

身体の様々な機能をホルモンという物質がコントロールしています。

それまでは、ホルモンを分泌しているのは、内分泌系の器官であり

その器官を脳がコントロールしていると考えらえていました。

最近では、それぞれの細胞がホルモンを分泌していることが分かり

細胞同士が直接ホルモンを介してコントロールし合っているというように

内分泌の概念が広がってきています。

そのホルモンを分泌している細胞がそれぞれの内蔵にも存在していて

それぞれの内臓に特有のホルモンがあり、そのホルモンの情報を

受け取る細胞が他の臓器に存在し、臓器同士があたかも会話しているように

機能していることが分かってきたのです。

現在では、100種類ほどの物質が発見されていて、

どの臓器がどのような機能をコントロールしているのかが

徐々に明らかになってきています。

東洋医学では、もともと臓器同士がコントロールし合っていると

経験的に考えていましたので、そのことが科学的に

はっきりと分かってくるようになったということは

東洋医学の考え方は決して経験則ではなかったということであり

その治療方法も科学的に因果関係のあるものであることが

今後はっきりと分かるときが近いうちに訪れるでしょう。

東洋医学は古臭い治療と敬遠する人が少なからずいるようなので

実は、身体の仕組みを上手に利用しているまさに最先端の医療といえるかもしれません。

今回のNHKスペシャルの”人体”は、東洋医学の概念が

科学的に証明されるかもと期待しています。

アレルギー

昨日、日本小児アレルギー学会が

卵アレルギーにならないために

乳児期から少量の卵を食べるように推奨する

提言を行いました。

食物アレルギーの中で最も多いとされている

卵アレルギーは、食べる時期が遅ければ遅いほど

アレルギーになる確率が高くなるということが分かり

このような提言になったようです。

アレルギーは、一言でいうと免疫の過剰反応で

その反応が強く出るとアナフラキシーショックという

ショック症状を起こし、場合によっては死に至るので

アレルギー症状は軽く見てはいけないのです。

日本では、何らかのアレルギーに罹患している人が多くいます。

これだけ衛生的な環境で育っているにもかかわらず

アレルギーが多いのは、何とも皮肉な状況です。

乳児のころから動物と接触していると

アレルギーが少ないという報告があります。

また、アフリカや東南アジアなど、衛生状況の悪いところでは

アレルギーは少ないという報告もあります。

日本でも高度成長期よりも前の時代は

アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎など)はありませんでした。

最近では、小さいお子さんがいる家庭ではペットを飼ったり

カーペットの上で自由に遊ばせたりするケースが多くなったとか。

ある意味汚い環境で育つことが、免疫機能を鍛える結果になり

アレルギーになりにくい体質になっていくのです。

また、必要以上に抗菌剤などによる除菌を控えることも

それにつながるでしょう。

それから化学的に合成された調味料、農薬に汚染された食材

化学薬品や工業製品などに対するアレルギー反応もあります。

これは、単純にそれらの化学製品などを必要以上に摂取せず

自分の周りから遠ざけるなどによって、予防することができます。

これ以外にも、夜更かしをする生活リズムを改めることも大切ですし

なるべくエアコンに頼らず、上手にその季節に適応できる工夫をすること

それから必要以上にストレスを溜めず、発散するような時間を持つこと

などで、アレルギーになりにくい体質に改善することも重要でしょう。

アレルギーは現代病です。軽い症状から重い症状まで様々ですが、

軽い症状であれば、それは今の生活習慣や生活環境が

良くないということですので、十分に自分で改善することができます。

いろいろな意味で不自然な生活がアレルギーを生む結果になりますので

出来るだけ自然な生活を心がけましょう。

痛み罰??

日本語の痛みは、英語でpainと翻訳されますが

painには日本語の痛みとはちょっと異なった概念があるようです。

painは、ギリシャ語のpoineからラテン語のpoenaを経て

出来上がった言葉で、罰の意味があるようです。

身体の痛みは、人間の罪に対する神から与えられた罰であると

捉えたようで、いわゆる神からの試練とも考えていたようです。

日本語の痛みには罰の意味合いはありません。

もともとの語源は、並々でない、激しい、立派である、素晴らしいを意味する

”甚し”と、苦しい、つらい、いたわしいなどを意味する”痛し”の

両方の意味合いあが含まれているようです。

つまり、痛みは極めて激しい状態を表していました。

、悲痛、苦痛、沈痛は、実際に痛みはありませんが。

心の苦しい、辛い状態を表しています。

痛快、痛烈、痛恨なども痛みはありませんが、

状態の激しさ、素晴らしさなどの表しています。

表音文字と表意文字の違いはありますが。

欧米人と日本人の痛みの感じ方は

やはり若干異なるのかもしれませんね。

星状神経節ブロック

当院では、昨年からスーパーライザーを導入しています。

不妊治療で卵巣機能を改善するにも使用しています。

卵質が劇的に改善するという報告も

不妊鍼灸ネットワークの研修会では報告されています。

不妊治療以外にも自律神経失調症やうつ病の治療にも使用しています。

スーパーライザーは、星状神経節に照射することによって

星状神経節の亢進している状態をブロックすることができます。

この効果が最も有名で、疼痛治療や自律神経疾患の症状治療に

効果を発揮しています。

もちろん、光の刺激ですので、経穴に照射しても

経穴を効果的に刺激することができます。

鍼灸治療が苦手な人でも、鍼灸治療と同じような効果を得ることができます。

当院でもスーパーライザー照射のみの治療をされている方もいます。

ストレスフルな現代社会を生きていると

どうしても交感神経が優位になりがちです。

その優位になった交感神経が、しっかり副交感神経優位な状態へと

変化していけば、体がリラックスして体の疲れを癒すことができるのですが

それができず、常に交感神経が亢進している状態が続いてしまうと

不眠やうつ病、胃腸障害、循環器障害など全身症状を引き起こすことになります。

この星状神経節をブロックすることで、交感神経の亢進状態を

抑制することができますので、ストレスフルな日常生活を送っている人は

スーパーライザーで星状神経節をブロックすることをお勧めします。

免疫と不妊

先日、名古屋で開催された不妊鍼灸ネットワークの研修会で

免疫学の基礎講座がありました。

不妊症の治療をしていると、例えば着床しずらい方や

妊娠したけれども残念ながら流産してしまう方がいます。

良い卵なのに、子宮内膜の厚さもしっかりあるのに

何で着床しないのだろう・・・・

着床は問題ないのに、なんで育たないのだろう・・・・

いずれの場合も免疫系が関与しているケースが多くあります。

着床する頃になると、着床の窓というのが開きます。

その窓ば開くと着床の準備が整ったというサインで

そのタイミングで受精卵が子宮に降りてくると

スムーズに着床します。

その着床の窓ら開くときには、着床の妨げにならないように

あるいは着床の助けになるように、免疫の状態が変化していきます。

免疫というとウィルスは細菌をやっつける細胞と思われがちですが

実は、これらの免疫機能を制御している免疫細胞のしっかりいて

その制御している免疫細胞によって、子宮の免疫系が妊娠しやすいように

調整しているのです。

着床しにくい状態も流産してしまう状態も

この制御している免疫がしっかり働いているかどうかがカギなのですね。

鍼灸はこの免疫機能を改善する効果もありますので、

単に血液循環を良くしたり体をリラックスさせたりするだけではないのです。

着床しずらいと悩んでいる人や

流産で悩んでいる人は、是非鍼灸治療を試してみてください。

抗生物質

”下痢の原因がわかりました!”

と、長い間続いた下痢症状が、ある時を境に

ピタッと改善したという患者さん。

その原因は、抗生物質だったようです。

風邪気味で、内科を受診した患者さんは

鼻炎薬などと伴に抗生物質が処方されました。

大抵、炎症を伴う症状の場合、

どの科を受診しても必ずと言ってよいほど処方されますが

細菌性の症状であれば効果はそれなりにありますが

風邪などのウィルス性の場合は、全く効果はありません。

ただ、鼻炎などの炎症症状により細菌感染を考慮して

処方されるようですが、それによって風邪症状が劇的に

改善することはないと考えたほうが良いでしょう。

それよりも、抗生物質による副作用の方が醜く出てきます。

多い症状は、この患者さんにも起きた下痢症状。

菌であれば、その抗生物質の対象菌であれば

悪玉であろうが善玉であろうがすべて死滅します。

大腸にいる善玉菌もやられてしまい、一気に大腸内の菌叢が

乱れてしまい、下痢になってしまいます。

その他にカンジタなども体にいる常在菌がやられるために起こります。

また、耳鳴り、けいれん、光毒性、歯の着色、横紋筋融解症

アナフラキシーショックなどのアレルギー症状などがあります。

風邪を治す薬が開発されたらノーベル賞ものとよく言われますが

基本的に風邪を治す薬はありません。

発熱は必要があって出ますし、鼻炎症状も体がウィルスを排除するための

反応ですし、喉の炎症症状も体の免疫が働いている証拠です。

それをいたずらに抑え込もうとすると、却って症状をこじらせてしまいます。

体がだるくなるもの副交感神経が優位になり

体を休めるように仕向けているだけで、

そういう時はそれに逆らわずに、ゆっくりと静養するのが

一番の治療法になります。

抗菌好きに日本人にとっては、抗生物質が処方されないと

不安に感じる人も多くいるようですが、

明らかに細菌感染をして、重篤な症状が出ているとき以外は

できる限り抗生物質は服用しない方がよいでしょう。

体の免疫力をフル活動させて、体を治していく方が

健康的な体を保つことできるでしょう。

より以前の記事一覧