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子宮フローラ

腸内フローラという言葉はよく聞きます。腸内細菌叢のことをいいますが、この善玉菌や悪玉菌のバランスが腸内の環境に重要であり、便通や腸の健康には欠かせないことがいわれています。

 

それと同じように子宮内にも微生物がたくさん棲息しています。それらの微生物の様相を”子宮内フローラ”といいます。

 

2015〜2017年に子宮内フローラに関する論文が発表されました。その中には体外受精での妊娠率についての研究もありました。

 

スペインでは、35名の不妊症の方を対象に、子宮内のmicrobiotaでラクトバシルスが90%以上と90%未満の2群に分け妊娠成績を検討したところ、90%以上の群では90%未満の群より有意に高い着床率(60.7% vs. 23.1%)、臨床妊娠率(70.6% vs. 33.3%)、出産率(58.8% vs. 6.7%)を示しました。

 

ただ、他の国では妊娠群と非妊娠群の間で特徴的な細菌叢の差がなかったという報告もあります。

 

 

また、子宮内膜ポリープと慢性子宮内膜炎の方でラクトバシルスが有意に高いとこと、子宮内膜症の方ではラクトバシルスが有意に低いこと、生理周期による変化はないこと、膣・子宮・卵管・卵巣の細菌叢には相関があること、アトポビウムとポルフィロモナスが子宮体癌で有意に高いことが報告されています。

 

子宮内は無菌状態といわれていましたが、ここ数年子宮内の微生物の研究がされるようになり、妊娠との関連などの研究はまだ始まったばかりです。少なくとも子宮内の器質的な症状が子宮環境を悪化させ、妊娠率を下げているとは以前からも言われていましたし、着床するメカニズムもまだはっきりと分かっているとは言えない状況なので、新しい視点から妊娠を考える意味では、これらの研究は重要な内容を秘めているかもしれません。

 

腸内フローラが体全体の健康に寄与していることが分かっているので、もしかしたら子宮内フローラが妊娠に寄与しているのかもしれません。そうなると子宮環境を整えるにはどうしたら良いか見えてくることになりそうです。

 

 

 

 

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