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妊娠初期の三陰交

妊娠初期には三陰交を刺激するのは禁忌・・・

そういう情報がネットにあふれていますが、

確かに古典にはそう書かれているものがあります。

しかし、本当のところは妊娠初期に三陰交を使うのは

全く問題はありません。

三陰交は婦人科系疾患の万能経穴。

名前の由来のとおり、生殖機能に密接な関係のある腎経と

気血の循環を司り、月経をコントロールする肝経

それから気血の生成に欠かせない脾経が

交わるところなので、

この経穴を1穴使うだけで、これらの3経を同時に刺激することが

できるので、女性の健康には最も大切な経穴です。

では、なぜ妊娠初期に三陰交を使ってはいけないのか・・・・

古典には、三陰交を使うと流産すると書かれています。

東洋医学的な理由はいろいろと書かれていますが、

結局のところ子宮を刺激するので良くないというわけなのです。

確かに妊娠初期は子宮が不安定ですので、余計な刺激を与えることは

良くないかもしれません。切迫流産を引き起こすかもしれません。

ただ、流産のメカニズムが分かってきたのはつい最近の話。

2000年以上も前の時代は、妊娠を正確に知ることもできませんし

流産がなぜ起こるかもわかっていませんでした。

妊娠のメカニズムが精密に分かってきたのも3,40年前なのですから、

当時の人たちは、ある意味想像の中でしか

妊娠や流産を理解することしかできませんでした。

流産の多くは、染色体の異常です。3年ほど前に習慣性流産のメカニズムが

実は本来着床させてはいけない受精卵を着床させる

”着床促進”という子宮内膜の異常が原因であることが分かりました。

それ以外にも不育症などの母体側の問題もありますが

いずれにしても、必然的な原因があって、流産してしまうのです。

流産は、正常妊娠の15~20%の割合で起こるといわれています。

ちょっと生理が遅れたと思っていたら、実は流産していたということも

ありますので、正確にはもっと高い割合で流産は起こっているでしょう。

そうなると、三陰交を使ったからと言って流産をしたということを

説明することがとても難しいのです。

本当に三陰交を使って流産するかを試した鍼灸師がいます。

妊娠をして中絶を希望している女性に対して三陰交を刺激したところ

結局中絶させることが出来なかったのです。

これは中国でも報告されていて、三陰交を使うことによって

流産するのではなく、もともとそういう運命をたどる人に

たまたま三陰交を使った後に流産したので

当時の鍼灸師たちは、三陰交を使ったことによって

流産したと勘違いした・・・・というのが今の定説です。

三陰交は、婦人科系の疾患にとても優れた効果を発揮しますので

妊娠初期であろうと悪い影響を与えることは全くないのです。

むしろ、安産のお灸でも使われている三陰交なのですから

積極的に妊娠のケアに使うべきでなのですね。

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